のら猫の書くこと

高卒の事務員が社会の片隅からお送りします

森田療法

先日のブログに記載しました岩井寛の「森田療法」という本についてです。

神経症について書かれていますが、神経症とまでいかなくても、日常で「こうあるべき」という考え方にとらわれてしまい苦悩がある人には参考になる内容かと思います。

神経症やそれに近い性格は持って生まれるものではなく成育環境によって後天的に形成されていくもののようです。

双子で同じ家庭環境にあっても、長男とされる方にこの傾向は見られることが多いそうです。

想像がつくと思いますが幼いうちに「お兄ちゃんなんだから」と怒られたり我慢を強要されたり、「お兄ちゃんなのになぜできない」と比較され怒られたり…
そのうち「お兄ちゃんなのにできない自分は情けない」と自分で自分を否定するようになっていき、自由な発想をできなくなってしまうのです。

のら猫は弟や周囲の子供たちに比べてにぶいところがあり、運動は不得意&1人遊びが好きという内向的な性格だったと思います。
両親は、活発で運動ができて、仲間と打ち解けるような子供を望んでいたために、のら猫の〈個性〉は認められずに育ちました。
自分の「あれしたい、これしたい」の意思よりも親の目を気にして行動するようになります。

話は脱線しますが、のら猫はその環境に適応するために自分の個性を完全に無きものとして、次第に目立ちたがりのよう一面を持つようにまでなりました。
(今はそうではありません)

「こうでなければならない」という考えがいつでもベースにあるのは様々な困難を自ら作り出し追い込むことになってしまいます。
それは本当に辛いことです。

森田療法」のサブタイトルには〈あるがままを受け入れる〉とあり、のら猫のように「とらわれ」の思考を持つ人の苦悩を軽くする助けにはなるかと思いました。

文章はとても固く、のら猫には頭の良い人が書かれたものだと意識させられ、悩みに寄り添うというような親しみやすさには欠けています。

一方でその固い内容が信頼感にも繋がるように感じました。
苦痛でも立ち向かわなければならない時があることをしっかり認識できた気がします。

ざっと読んだだけなので、もう一度大事なところを読んで自分のものにしていきたいです。